【MM】China Market Insider 2022/11/30

中国製電気自動車が、どうして鉄道輸送でドイツへ?
自動車輸出大国ドイツが中国に脅かされている
ドイツの専門誌の記事だから、当然ドイツ目線で書かれている
問題の核心は
中国は今年10月の自動車輸出が337,000台となって
ドイツを世界一の座から引きずり落とした
そのうち、電気自動車が109,000台
これは、全輸出の32%を占めるだけじゃなく、前年同期比プラス81.2%でもある
中国製電気自動車がドイツにどんどん入ってくる事実
やっぱり**電気自動車は、自動車産業の構造を変える**存在と見るべきだろう
ドイツの専門誌が中国製をどう表現しているかというと
割安な価格で満足な品質
「悪くない」という評価ですね
鉄道輸送なら15日で電気自動車がドイツに届く
わざわざ記事にした背景は 自動車の輸送なら船だろう! という前提
でも、鉄道輸送が今話題になるのは
この9月に**中国政府が禁止していた鉄道輸送を解禁した**から
中国の自動車輸出の急増で、船賃はコロナ前の**4倍**に膨れ上がっているが
それでも船が全然足りていない!!
そんな状況での鉄道輸送解禁
自動車メーカが放っておくはずがない
というより自動車メーカがプレッシャーをかけたのではないか?
そんなに簡単に鉄道輸送に切り替わるのか?
鉄道輸送のルートは
中国 → ロシア → ベラルーシ → ポーランド → ドイツ(ハンブルグ)
ロシアを通るのが、ドイツ人の目から見ると大きなリスク
ドイツはもちろん中国も、ロシアのウクライナ侵攻後は輸送量を減らしていた
中国とヨーロッパを結ぶ鉄道路線 Trans-Eurasia Logistics というか
„China Railway Express” は、2008年に設立された合弁会社
パートナーは、ドイツのDeutschen Bahn、ロシアの国営鉄道会社 RZhD
そして 中国のChina Railway Corporation の3社
中国は、ゼロコロナ政策の煽りを受けて、港湾設備がまともに動いていない
つまり、船舶での輸送は滞っている
自動車の輸出は急増
船がダメなら鉄道
9月に鉄道輸送が解禁され、10月20日には最初の電気自動車が中国から出荷された。
そして10月24日には、もう次のパッケージが出荷された。
その列車に積載されていたブランドは
Xpeng(小鹏)、東風Voyah、紅旗などの電気自動車だった
ついに中国から自動車が溢れ出す
上海に駐在していた時、現地で中国製自動車の変遷を見ることができた。
タクシーで電気自動車に乗ることもけっこうあったが
品質はかなり高いイメージで、正直驚いた。
とにかく開発のスピードは、桁違いに速い。
今後の動向には目が離せない
Related Posts
Profile

工作機械GURU
工作機械という目立たないが頼もしい縁の下の力持ちに光を当ててみた。工作機械の世界をリアルに語る・・・かな
Tags