MAVに掲載された記事
MAGブランドの名前を目にしたので気になった
MAGの現在
MAGも既に個々のドイツ著名ブランドが合併してできたグループだが
今は台湾のフェアフレンドグループ(FFG)に所属するブランドの一つになっているんだね
FFGって言えば展示会でも大きなスペースを取って
元々のブランド名で展示し、どのブランドがうちのだよってまとめて表示している
http://brand-ffg.feeler.com/img/indexbg.b0bffea6.jpg
ドイツのメーカで見ると
何となく自動車を主要顧客にするメーカが経済的に経営難になり
財政面で体力がある企業の傘下に入って
技術ノウハウを辛うじて引き継いできている
自動車産業という、他を圧倒する大きな産業が
良くも悪くも大きな影響を与えているわけだが
やはり、寂しい感じは拭い去れない
電気自動車の新しい部品 eドライブユニット
部品加工を担当するのは SPECHT 450/500 DUO
MAGというよりもHüller Hilleの時代に開発された機械だ(古いなー)
リニアモータ駆動を採用しているから
- 生産性max.
- 精度max.
- 保守費用減少
それが顧客にとってのメリットだ(という)
ちょっと脱線 Hüller Hille
あれ?!Hüller Hilleを調べてみようとネット検索していると
Hüller Hille GmbHって会社があって、どうもFFGグループではなさそうだ
製品としてラインナップされてるのはnbhという機械
これもSPECHTと同じで、前のHüller Hilleが開発した機械・・・
とりあえず調べないけど
そういえばFFGがMAGの買収の話をしていた時に
採算が合う工場・商品は残すが
そうでない部門は切っていく、って言っていたような・・・
ひょっとするとHüller Hille GmbHは、FFGが引き取らなかったってこと???
FFGから再度Hüller Hilleへ
ネットってすごいなー
Produktion誌の記事が出てきた
Zuse Holding GmbHがFFG Werke GmbHからDiedesheim工場を引受け
Hüller Hilleのブランド名と製品を引き継ぐ
2017年5月15日付で社名をZuse Hüller-Hille Werkzeugmaschinen GmbHとする
Diedesheim工場の従業員185人と15人の研修工はそのまま引き継がれる
そして、本社をMosbachに移す
おー、少しずつ流れが分かってきたぞ!
Hüller Hilleの数奇な運命
何だか気になっていろいろ調べてしまいました
ウィキペディアに企業の変遷に関する情報がありました
やはりFFGはDiedesheim工場の閉鎖を考えていたようです
Zuseという企業は投資会社で香港籍のCW Group傘下
Zuseによる買収で再出発と思いきや
給与未払いや遅延が発生するなど
経営はとてもうまく行っているとはいえない状態で
2018年には突然の社長解任
Zuseの社長でCW GroupのCEOでもあったWilliam Wongが
シンガポールに工作機械製造の新会社を設立
製品をZuseブランドで発売したとの情報があり
これはIG Metallがノウハウ盗用であると主張
同時期にCW Groupが倒産したため
2019年4月18日にはZuse Hüller Hilleも倒産
2019年10月1日に中国の投資会社Visionmax Asset Management Co. Ltd.の
ドイツ子会社Visionmax Germany GmbHが買収することで Hüller Hille GmbHが誕生!
かつてのHüller Hilleは、切り売りされてSpechtはFFGがMAGブランド
nbhはHüller Hille GmbHがHüller Hilleブランドで製造・販売しているのですね
あー、すっきりした
あれ?!満足してるのは私だけ???
脱線が過ぎた感じですが悪しからず(^_^;)
ただ、個人的な印象ですが
Hüller Hilleのブランドは残ったものの
かなり縮んだ印象は否めません
2020年6月時点で従業員数が150人
正念場は続くことでしょう