GrobのAM新製品@オープンハウス 2022年5月

イベント

Werkstatt&Betrieb誌にGrobのオープンハウスの記事があった

Grob Hausmesse 2022 - Turnaround in der Elektromobilität erreicht
Als vor etwa sechs Jahren der Transformationsprozess im Automobil hin zum batteriegespeisten Elektromotor verkündet wurde, begann man beim Systemspezialisten fü...

またまた、新製品を出しているのが驚きだった
それがAM(Additive Manufacturing)分野へ向けた製品だった

Additive Manufacturing – Liquid Metal Printing GMP300

主流のLPBF(Laser Powder Bed Fusion)ではなく
LMP(Liquid Metal Printing)を採用している

これはチャレンジでもあるが
製造工程に組み込むためにどうすべきかを考慮した決断だ

LPBFにも課題はある

  • 素材である粉末のコストが高い
  • 粉末の固着率が低い
  • なので製造時間がかかる
  • 後処理の手間が大きい
    など

採用したLMPは

  • 経済的でフレキシブル
    ワイヤーが材料なので材料費が減る
  • 怪我や爆発の危険が無く、人身保護対策がかなり容易
  • 内部空間は不活性なので部品の酸化を防止できて、均質な材料特性を保証できる
  • 後工程の粉末除去やふるいにかけたり、粉末を回収する必要がない

いやー、AMのことはほとんど調べてきませんでしたので
ネットで調べたんですが、知らないことが多いこと多いこと(汗)

参考になったサイト:3Dプリント レーザー ガス で検索

https://i-maker.jp/blog/sls3d-13119.html

Grobの開発に感じること

自動車の今後の方向性に合っている
その意味で芯がブレていない・・・

それはGrobという会社の幹にあたる部分が自動車産業だという部分だ

しかも、自動車産業をターゲットにしているからといって
自動車にだけ使える技術ではない

だから広く普及する確率が高い

これは凄いことだ!!!

Grobはどう考えているのだろう

LMP技術は、まだ市場に普及しているとはいえない
それでもGrobは、LMPが既存の金属加工用AMプロセスの延長線上にあると見ている

それは、このプロセスが

  • 同クラスのPBFシステムよりも固着率が高い
  • 現在のDED(Direct Energy Deposition)プロセスと比較して、優れた部品組成構造を実現している

Grobは、GMP300の開発段階から確実で実用化できることを考えてきた、という

粉末の処理が無いから、既存の生産ラインへの組み込みが容易になる
これは、実用化する上で重要な視点だ
しかも安く実現できるとなると、欲しくなる顧客はまちがいなく出てくるだろう

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