Maschinenmarkt誌の姉妹誌であるkonstruktionspraxis誌に
ドイツで手に入る安いEVの記事がありました
最安EVとは言っても3万ユーロ前後
記事のリンクを見ると、クルマの写真とともにモデル名と金額が載っています
ランキングをまとめると以下のようです
Rank | Brand | Model | Euro |
1 | Dacia | Spring | 22,550 |
2 | Next E-GO Mobile SE | E Wave X | 25,000 |
3 | Renault | Twingo | 28,000 |
4 | MG | MG 4 Electric | 28,420 |
5 | SAIC | ZS | 30,420 |
6 | Fiat | 500 e | 31,000 |
7 | MG | MG 5 | 32,000 |
8 | Nissan | Leaf | 33,400 |
Renault | Zoe | 33,400 | |
9 | Opel | Corsa E | 34,000 |
10 | Peugeot | E-208 | 35,350 |
電気自動車は同等の内燃エンジン搭載車と比べるとかなり値段が高い
バッテリー駆動のBEVで3万ユーロ以下のものはほとんど無い
3万ユーロって、1ユーロ=144.5円で換算するとおよそ430万円
電気自動車の財布に厳しい現実
ある調査によると
販売されている全部の電気自動車の48%は5万ユーロ以上だという
5万ユーロということは、およそ720万円ですね
ドイツでは、新車プレミアムという制度を採用して
従来の内燃エンジン車との価格差をある程度埋めています
でも、2023年からは補助金が大幅に削減されてしまうのです・・・
そうなると、どうしても電気自動車の価格の高さが目立つようになるでしょう
その時、新車登録台数はどうなるか、大いに気になるところですね
電気自動車に期待される量産効果
電気自動車だってたくさん作られるようになると
量産効果で価格が下がってくるだろうというのが買う側の希望でしょう
フォルクスワーゲンは、2万5千ユーロを切る「お手頃EV」を投入すると発表しています
中国メーカは電気自動車でドイツ市場を攻略できるか?
記事の中では、中国メーカについても触れています
現在、ドイツに進出している中国メーカはAiways、BYD、長城汽車、Nioなど
ドイツで中国メーカの安価なモデルを期待する人はいるかもしれないが、それは期待薄だ
そう言ってますね
その根拠が今回公表した最安電気自動車ランキングだと言う
ドイツの最安EV10台に、たった1つのブランドだけがランクインしているだけだからだ
SAIC=上海汽車のことですね
英国のMGも現在はSAIC傘下だと今回知りました
個人的には、価格の安い中国製の電気自動車が増えやすい状況ではないか
そんな気もしたのですが
輸出するに当たっては
スポーツモデルや中・高級車種での攻略狙いかもしれないですね
今後の展開に注目したいと思います